鬼むぅブログ(転生 Ver.1.02)

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なぜKPIは形骸化するのか

なぜKPIは形骸化するのか

少し前、報告書のひな形を何点か刷新しました。そして思ったんです。 KPI って面白い! って……。以前、プランナー出の経営者が「自分はパラメーター調整が好きで一日中いじってしまう」とおっしゃっていたことがあるんですが、 確かにやってる事はシミュレーションゲームなんですよね。うまく仕組みが動いていくのを想像する期待感とやワクワク感も超! 似ています。

KPIというと売上でしょ、とかそういう風に見ることが多いと思うんですが、最終的にはそういった利益に行き着いていくにせよ、では身近な数字として現場の人間がいったい何を追えばそこに行きつくのかというのは企業によって様々ですよね。

たとえば営業が非常に少ない製作チームで新規案件の獲得が大きな目標になったとしたら、現場はやれることがほとんどありません。営業スキルを身に着けるとか、アウトソーシングするとかいろいろ手はあると思うのですが、もうちょっとかみ砕いた指標が欲しいと現場は思うはずです。

なので、その報告書を提出する人間が一体何を追えばいいのかっていうのを報告書の中に設定するんですね。一応やってはいたんですが形骸化してました。

で、なぜKPIが形骸化するかというところですが、結局、時間がたつにつれて、指揮系統と経営リソースがいつの間にかぐちゃぐちゃになるからだと思います。世間の情勢、人の出入り、いろいろ原因はありますが、担当している業務の責任とか領域が混乱し、KPIが夢物語になっている……。

具体的に何をしたか

各担当の役割や連結、協力する部分をフローとして引きなおして、

最終的な目標のために知らなければいけない指標を発見する

 →最終的な目標を上げるためには(あるいは下げるためには? 維持するためには)知らなければいけない指標を発見する

 →その指標を上げるためには……

を繰り返し、それらについて一つ一つ、

  • 達成できるのだろうか?(現場の人間が簡単に参照できるだろうか?
  • もっと別の似たようなわかりやすい指標はないだろうか?

についても考え、ひな形に落とし込みました。

やったことと言えばそれくらいで、あとは、報告書に時間がかかりすぎるのは本末転倒なので、ある程度便利なwebサービスを使うこと。誰でも記入できるくらいのレベルにしておくこと、でしょうか。

ツールが使いにくいと平気で形骸化してしまうので、どんなふうにまとめるかの手順書を書いて、それをオンラインMTGで伝えるのもやりました。ここで苦手意識持ってもらっては困るので、目の前でやって見せるインストは超重要だと感じました。

KPI関係の書籍や読み物はたくさんありますが、私にはあまり意味をなさなかったなと思います。だってその組織と同じ業態じゃないし、同じ能力の社員がいるわけでもない。自分の会社を一番知っているのは自分なのだから、自分の頭で考えて自分に今あるリソースで善戦するっていうのが大事かなと思いました。

ただここのところ毎日数件MTGが入るようになってしまい、本気で時間がなくなってきています。これはこれで最近の私の課題です。

余談ですが、今回のエントリーは音声認識で入力しました。なぜかWindows 10の音声認識はエラーで使えなかったんですが、Google ドキュメント音声認識は使えるっていう……。スマホみたいにありとあらゆるツールで音声認識が使えるようになったら最高ですが、現時点でもとても便利です。(時代)