鬼むぅブログ(転生 Ver.1.02)

感じたことを時々綴ってます

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海野商店街で見かけた胸熱なキャッチコピー

長野県上田市北陸新幹線の停まる上田駅から1㎞ほど離れたところに、海野(うんの)商店街はある。

昭和の趣を残したレトロな商店が建ち並ぶそこに、1週間近く宿泊した。町全体に漂う昔懐かしい雰囲気は台北で見たそれと似ている。

↑中央2丁目の信号から横町の信号までの通りだと思う。裏にもお店がたくさんあってなかなか面白い通り!

そのうちに、ショーウィンドーにキャッチコピーが書いてあることに気づいた。

  • 擬音語を多用
  • 韻を踏んでいる

のが特徴だ。同じ制作者のものなのだろうか?

カメラを持って探し回ったら、意外と少なかったけれど、3店舗見つけた。写真を撮ったあと吟味してみたが、考えれば考えるほどクリエイティブだと思ったので紹介します。

喫茶ぽけっと

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あいうえおーい

かきくけここだよ

やっほー

ひゃっほー

こけこっこー

さしすせそりゃっ と

たちつて飛んでみる

なになに ぬねぬね

今日ものりのりだぜ!

喫茶ぽけっとの店頭キャッチコピーのすごいところは

何を売っているのか(何をサービスとしているのか)わからない

ところではないだろうか。

にも関わらずやたら気合が入っている。

そりゃっ

とか

のりのりだぜ! 

とか。

多少活気に乏しい店内と比べて、この熱いキャッチコピーは異彩を放つ。

実際に見たい方はこちら。

寺島理容館

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チョキン

もひとつ

チョキン

ん?

ジヤキン

ほほう…

チョキッ

バサバサ

どっきり

すっきり

チョキン→ん?

の流れは完全に想定外の箇所を切り間違えられてそうですね。

寺島拓篤理容館で髪を切りたい方はこちら

まるよう

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よくわからなかったのですが文房具屋でしょうか? 建物名からして自社ビルのようですし、問屋かもしれません。(海野商店街には他にも文房具屋あります)

染み込んだ色 イロイロ

吐き出したい色 オロオロ

破いてしまえ ビリビリ

でも白にはもう シラジラ

このペンで カクカクシカジカ

誰にもない色 イロイロ

ウロウロ オロオロ ゴホゴホ

行こう 行こう

その色で 行こう 行こう !

わたくしこのポエムに一番時間を使って考えてみたんですがどう考えても

画家か何かの心情吐露

にしか思えない。

しかも徘徊したあげく、結核っぽいニュアンスの病気を患ってしまったのが見てとれるではないか。

その色で行こう

じゃなくて

病院に行け

と言いたくなりますが、彼(?)は命燃え尽きるまで描くのだろう。

なぜか?

それは彼がアーティストだから……。

そんな物語を感じさせる味のある名キャッチです。

このキャッチコピーは丸陽ビルの1階で見ることができます。

終わりに

面白いキャッチコピーの商店街というと、文の里商店街が有名だ。しかし強引に笑わされている感がある。この素でやった面白さや工夫の仕方はもっと海野商店街は自慢すべきだと思う。

建て替えやリノベーションでなくすことなく、ずっと守り続けてほしい。

どういう経緯の製作なのかいつか知ることができるかもしれないので、まとめておきました。

2人以上ができないと言ったら、それはやる価値がある

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ある題材をプロジェクトに取り扱いたいが、規制の関係でできないという人がいた。

とはいえ、特に文章でこれこれがいけない、とされているものでもない。つまりエビデンスはない。

いくらでもやりようはある

と私自身は思っていたから、やりたいのならやればいいと応援していた。しかし本人の考えは、一向に変わることがない。

その話題になったのは偶然のようだが、先日、取引先との打ち合わせでその題材は扱えないと言われて、むしろ本人の中で決定打になってしまったようだった。

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シナリオライターのセミナーを明日やります!

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さっきまでばたばたとスライドの準備をしていました。

乙女ゲームのシナリオライターへの第一歩を踏み出すセミナーはたまに見かけますが、一歩先に進んで……

「採用される乙女ゲームシナリオライターへ ~戦略的サンプルシナリオの作り方とは?~」

1月28日(土)に、セミナー開催決定です!

私のワガママでどうしても内容を一部抜粋したくて、このブログで紹介するのがギリギリになってしまいましたが、現在のところ参加人数は少ないので、期限をぎりぎりまで延ばしてもらいました。

参加条件が厳しく、お尋ねを何件かいただきましたが、そちらについても、

「商業経験さえあれば、是非いらしてください」

と回答するようにしてもらってます。

  • なぜ参加条件を絞ったのか?
  • で、実際にどういうことを話すの?
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企画初心者に向けたい、企画の入り口と出口

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企画職を目指す方に向けて、よくある企画の作り方と、おすすめしたい企画の作り方をご紹介します。

乙女ゲームとはいえ、プロデューサーやディレクターにはまだまだ男性が多い昨今ですが、私たちひつじぐもが各社のプロジェクトをお手伝いさせてもらえるのは、女性をターゲットにしているがゆえの難しさが関係しているのかもしれません。

少し前のことですが、「女性向は企画がシンプルすぎて逆に苦戦している……」と言われたことがあります。

男性向(一般向)は、これとこれとこれをやれば鉄板だ、みたいな法則がどうやらあるっぽいのですが、女性は感覚で合う、合わないを判断するようだと。そしてその感覚は、消費者に限りなく近くないとわからない……。(聞いた話なので実際には違うかもしれません)

目次

  • 目次
  • ◯◯モノからの入り口
  • ◯◯企画のリスク
  • 出口から考える企画を提案したい
  • もう少し具体的な企画書の話
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ホラー初心者に見てほしい「◯◯人間」3選をフルコースにたとえてご紹介

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最近、この「◯◯人間」を人に薦めたくてたまらない病に罹患しています。問題は、ホラーゆえに、誰彼薦めていいタイトルではない、ということでしょうか。

「最近面白い映画観たんだよね」

「何? 教えて」

「ムカデ人間」

「どんな話?」

「一言でいうとマッドサイエンティストに拉致された男女が結合させられてムカデ人間に改造される話」

「何それ。超面白そう!」

となればいいのですが、たいていこんなことを言うタイプは既に観たことがあるくらいの名作です。

なので、今回は、そんな方にも楽しめるようにフルコース風(あくまで風)に「◯◯人間」をテーマにした映画を紹介したいと思います。

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