鬼むぅブログ

女性向けゲーム(乙女ゲーム)業界でクリエイターとしてどうあるべきか、成長戦略を練るひつじぐもCEOのブログ。

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2人以上ができないと言ったら、それはやる価値がある

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ある題材をプロジェクトに取り扱いたいが、規制の関係でできないという人がいた。

とはいえ、特に文章でこれこれがいけない、とされているものでもない。つまりエビデンスはない。

いくらでもやりようはある

と私自身は思っていたから、やりたいのならやればいいと応援していた。しかし本人の考えは、一向に変わることがない。

その話題になったのは偶然のようだが、先日、取引先との打ち合わせでその題材は扱えないと言われて、むしろ本人の中で決定打になってしまったようだった。

ふとそれで、ひとりの帝国~ひのちゃまにあ~を製作したときのことが浮かんできた。

2008年に私が同人で製作して、2010年、販売元をアルドゥールさんで一般流通していただいたタイトルだ。(ちなみに一般発売時もまだ法人格ではなかった)

「ひとりの帝国」~ひのちゃまにあ~スペシャル限定版

「ひとりの帝国」~ひのちゃまにあ~スペシャル限定版

  • アーティスト: 日野聡
  • 出版社/メーカー: 発売元:ひつじぐも/販売元:アルドゥール
  • 発売日: 2010/08/26
  • メディア: CD
  • 購入: 1人 クリック: 3回
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同人とはいえ、というか同人だからか、相当交渉には難航した。

一人語りで七役、というのが相当に鬼門な企画だったのだ。

今でこそシチュエーションCDは1ジャンルであり、一人語りは珍しくないが、当時掛け合いがないボイスドラマというのはそれだけで異色だった。加えて個人で信用もない。

感応時間を製作した時もそうだった。BGMを絶対に入れたくない、という仕様もまたその時、難関だった。

しかし、この時はひのちゃまにあの時の反省点を生かし、譲れないポイントを企画書に盛り込んでいたので理想のものを完成していただいた。本当に嬉しかった。

感応時間~甘味処~

感応時間~甘味処~

保守的な業界ではあると思うので、見たことがないもの、やったことないものに関して抵抗感は強い。

しかしその時、はいそうですかで引き下がらず、なぜできないのか? 技術的な問題なのか、別の要因があるのか? ひとつひとつ解明してクリアしていくしかない。それが企画の根幹であればあるほど、

どうすれば実現するか知恵を絞る必要がある。

正直なところ、ダメだよ、できないよと言われてできないんだと思って諦めるくらいならやらないほうがいい。

そもそも需要がないのではないか、ということも念頭におかなければならない。

できない原因が単純に心理的障壁だったり、バイアスが掛かった情報であるというだけだと、成功した際に他社に模倣されやすく、独自の経営資源になりにくい。

その上でなお、皆ができないと思っているのならば、私だったらそこに勝機を見いだすと思う。

もしその企画が、そのクオリティではなく、単純に題材に難ありと判断されたなら、競合も同じ理由でためらっている可能性が高い。

そこをどうクリアしていくかは、マーケティングによるしかない。

もちろんこの話は潤沢に資金があるケースではなく、小規模での戦いを強いられる場合だ。

ただ、1度会ったか会わないかの人の言うことで萎縮せず、オンリーワンのもの、知恵を絞ったもの、面白い企画をどんどん世の中に出してほしいものだ。