ゲームシナリオライター職のセミナープログラムが完成しました
先日、打ち合わせしていたところ、「ライターとしてやっていけている人は才能がある」と言われました。
いやいやデザイナーやイラストレーターのほうが才能あるでしょ、と思っていたのですが、実際のところ、そのゲーム会社様の社員百名近い中、シナリオライターはたったひとり……。
そんな状況だと確かに特別視せざるを得ない状況なのかもしれません。
「初心者を実戦で登用するのは特に難しい」と結論をおっしゃっていましたが、シナリオライターの育成や採用については、どこで伺っても悩ましい問題だと実感した日でした。
そんなある日……。
ひつじぐもで、やっと研修用のプログラムが完成しました!
社内外で意見を出してもらって、とにかく「落とさない」事に注力しました。
物語を作ること、物語を伝えていくことはひつじぐものミッションだし、それを一生の仕事としてまずは楽しんでもらうことが本当に大事だと思っています。
でも、いざ仕事の場になると、一文字も書けなかったり、浮かばないという事も多々あります。
いきなりの挫折!! ……みたいな。
今回のプログラムでは、とにかく「書けるんだよ!」という事を伝えられたらいいなと思っています。
そういう意味では本当にとっかかりにしかなりません。
何人かでそうだよね、となったのが、シナリオ執筆で大事なのは「資料の読み込み」。
執筆にはどんな資料が必要で、資料のどこを重点的に読んでいけばOKゾーンに入りやすいのか、そういったテクニックに偏った事を中心に御話する予定です。
講演内容は以下を考えています。全社研修で1日で、まる2日になるでしょうか。
- 全社研修
- シナリオとはなにか?
- 必要なツールを用意しよう
- プロジェクトに参加してみよう
- プロジェクトフロー
- 資料の用意の説明およびワークショップ
- シナリオ作業時に必要な資料の用意
- フォルダ構成術
- 質問タイム
- ワークショップ(あるプロジェクトを例に必要な資料の整理)
- 企画の概要・説明
- その中の案件として、架空の依頼内容を話す&メールする
- バラバラの資料ファイルを受講者に送付
- 整理させる
- 整理後、圧縮し、メール研修も兼ねてメール送付させる
- 講師が確認、できた者から一抜け
- この時フォルダの構成内容を確認するだけなので専用ツールがあると良い
- 休憩
- 資料の読み方の説明及びワークショップ
- 必要な資料の読み方
- 資料の読解がとても大事なので、時間を取る
- 質問タイム
- ワークショップ
- 用意した資料を読み込む
- 特定のキャラクターを指定して特徴を書き出させる
- 送付させて講師が確認、できた者から一抜け
- シナリオを執筆してみよう
- 乙女ゲームとは何か
- 乙女向けシナリオ作成時の留意点
- ワークショップ
- 写経
- プロットを元に、500字程度のシナリオ執筆
- プロットを一行一行分解して解説しながら皆同時に執筆
- 必要な資料の読み方
- まとめ・感想
都度質問等の時間を設けて、変則的にはなるかと思いますが、ここまでの資料作りに数ヶ月要し、スタッフにも協力をお願いし、感無量です。
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