早いもので去年のことになりますが、感応時間9 〜赤〜、感応時間9 〜黒〜発売しました!
同日にシノバズセブン 04.清司郎も発売したのですが、こちらはシリーズものなので一旦置いておいて、今日は感応時間9で私が試みたことを紹介してみようと思います。
置鮎龍太郎 福山潤 発売元:ひつじぐも/販売元:アルドゥール (2012-12-19)
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福山潤 置鮎龍太郎 発売元:ひつじぐも/販売元:アルドゥール (2012-12-19)
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1. 設定をわかりやすくするためにあえてかけあいのパートを
感応時間9(
福山潤さん、
置鮎龍太郎さん)は、感応時間5(
斎賀みつきさん、
代永翼さん)に引き続いて
ダブルキャストの作品になります。
斎賀みつき 代永翼 発売元:ひつじぐも/販売元:アルドゥール (2011-08-12)
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が、
ダブルキャストといっても、全編にわたってふたりで囁いていた「
タナトスの兄弟」と違い、おふたりの掛け合いは冒頭の数分のみ。
シリーズが進むに従って、複雑化していったキャラやリスナーの方の設定。
聞いている途中でひっかかって入り込めないという声をたびたびいただいていたのですが、一人語りだと、ある程度説明的、そして冗長にならざるを得ません。
それに対する工夫が、設定をわかりやすくするためにかけあいにすることでした。かけあいですと、やや複雑化している設定も、わかりやすく説明できるのですよね……。
また、冒頭パートとは関係ありませんが、今回、台本構成をシンプルに、わかりやすくすることにも気を配りました。シリーズが進むにつれどんどん長くなっていった収録時間。
今回、話自体はシンプルですっきりしているので、短すぎ! といった感想にはならないのではないかと思います。
2. リアルでどっぷり物語に入ってください
物語背景は同一なので、2枚組にするという手もあったのですが、あえて赤と黒両方を絶対に購入してほしいというふうには考えていません。(なので、『赤と黒』は販売店舗を絞らせてもらいました)今回あえて別のパッケージにすることで、三角関係でふたりから求愛されているところ、あなたはどっちを選ぶ? という、物語と、現実を重ね合わせた選択が面白いかなあと考えたわけです。
いわば
乙女ゲームの分岐ルートのようなイメージです。
なので、たとえばサソリだけに一途に赤編だけを視聴する場合、クモに幽閉されたところまでは共通(あくまで設定のうえで、ですが)なのですが、黒編でのイベントはまったく起こっていません。
ちなみに。
このへんの設定は、たいていのメーカーでは設定を細かくフィックスしてライターに渡すと思うのですが、私はあえて紙には落としていません。プロットや原案は書きますが、そのもとになっている設定は、質問されたら説明する程度。ライターの
妄想力でもっともふくらませてほしいところです。
なので、あとで「このSSおかしいよ! だって時系列的には〜〜でしょ?」と言うと、「え? でも、これが起こってこうなんでしょ?」という
設定の齟齬がわりと頻繁に起こります。
特にこの9に関しては、ヒロインの年齢をライターのかほくと互いにだいぶ異なった年齢で考えていて、パッケージ化する直前で、やっと9の世界が詰まったな、という印象を覚えました。
9についてはそういった試みがあり、シンプルだけれども、想像をかき立てさせる変わり種に育った気がします。
10は10で、ほぼ構想が完成しています。キャストは一名ですが、こちらも少しスッキリした構成で頑張ります。